Case Study岡崎市様 総合防災システム

システム概要

岡崎庁舎の写真です

岡崎市庁舎

 

構築期間:2020年10月~2021年1月
運用期間:2021年2月~現在

岡崎市様では、平成20年8月末豪雨において、8月の国内の観測史上1位を更新する時間雨量146.5mmを記録。複数の河川で氾濫や橋の崩落があり、市内の広範囲にわたる大規模な浸水も発生。全壊6棟、床上・床下浸水あわせて3,000棟を超えるほどの住家被害に見舞われました。この経験を踏まえ、市内の小学校や公園等に雨量計を、河川や貯留池等にカメラを配置するなど、いち早く的確な情報を市民へ伝達する仕組みを整備し、以降の災害発生時に活用してきました。

今般、これらの機器の更新時期を迎えたため、各気象観測装置の情報の集約と共有から意思決定までのプロセスの効率化を図り、より迅速な災害対応と市民への情報発信に向けて、最新のクラウド技術を用いた総合的な防災情報システムとしてご導入いただきました。

 

導入後の効果

 

岡崎市防災ポータル

運用管理が一つのシステムで

これまで多くの気象観測装置やネットワークシステムを使用しており、それぞれの所管もバラバラでした。これらの機器・システムと連携させ、一つのシステムで運用できるので、運用面での負担軽減につながっています。

静止画・動画カメラ(中島ポンプ場)

(上から時計回り)静止画・動画カメラ、路上浸水計、水位計

災害対応業務の負担軽減に

各気象観測装置からの情報収集、災害情報の共有や住民への情報発信が一つのシステムで完結。各方面からの情報を一元的に管理・運用することで、災害対応業務に関する職員の負荷が軽減され、災害対応の利便性や迅速性も向上しました。

お客さまの声

  • システムの汎用性が高く、軽微な設定変更やカスタマイズであれば、支障なく対応してもらうことができます。
  • 市のネットワーク環境下であれば、どの端末からでも容易にログイン可能なため、情報共有の簡素化につながっています。
 

将来へ向けて

  • 今後、訓練や実災害を通してシステムをブラッシュアップし、より実用的なものにしたいです。
  • 観測機器の増設を進め、更なる防災体制の強化を図ります。
  • 携帯電話等から被災地の画像を登録し、防災情報システム上でリアルタイムに確認できるよう、調整したいです。
  • 災害確定報告等、必要な情報を確実に職員へ通達できるよう、閲覧ページの設定変更や職員への周知を行います。
  • 自然災害以外の国民保護事案等にも対応できるシステム構築についても、併せて検討したいです。