Case Study危機管理オペレーションセンターにおける取り組み

お客さまのご紹介

中部大学国際GISセンター様  

中部大学国際GISセンター

分断された認識と実践の統一を図る、学問間の共通の手法として、国際GISセンターではGIS(地理情報システム)が積極的に利用されています。地域で発生している現象をモニタリング、生データを共有し、処理・分析してその意味を解釈するとともに、全体を俯瞰してわかりやすく多次元で表示/広報し、さらには将来を設計、合意形成していくといった「新しい実学」の創造を社会実験を通して探求しています。

導入したサービスと目的

中部大学様に設置されている国際GISセンターを、災害発生時に様々な情報を収集・発信して災害対応を行うための「危機管理オペレーションセンター」として利用することを目的とした共同研究に取り組み、各種プロトタイプシステムの開発を行いました。

導入後の効果

ワンストップで把握・監視

降水短時間予報、積算雨量、警報注意報を時系列データとして重畳表示した画面

降水短時間予報、積算雨量、警報注意報を時系列データとして重畳表示した例

 

他機関との相互利用

それぞれ異なるホームページなどで公開されている、降水量や河川水位、降水短時間予報などの気象情報、電気やガスなどのライフラインの状況などを、eコミマップ上に集約して一元化し、時間経過に応じた、被災状況や災害危険度の高まりをワンストップで把握・監視できるシステムを開発し、防災行政などの実務、および災害発生後の状況解析等の研究での利活用を検討しました。

時間雨量、河川水位のテレメトリーデータをSOSで取得・表示した画面

時間雨量、河川水位のテレメトリーデータをSOSで取得・表示した例

雨量、水位、風向、風速など、点在する各種テレメトリーデータは、すべてオープンスタンダードであるOGC SOS(Sensor Observation Service)の仕様を介して得られるよう統一し、他機関との相互利用などを可能とするプラットフォームのプロトタイプを構築しました。